~学年1位からの挑戦状~#3
口腔の運動と感覚を支配する神経について正しいのはどれか。1つ選びなさい。
- 味覚は舌下神経が支配する。
- 咀嚼は三叉神経が支配する。
- 舌の運動は舌咽神経が支配する。
- 口唇の開閉は三叉神経が支配する。
解答・解説は下にあります♪
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解答・解説
1.不正解
味覚は2つの神経が関わっているので、狙われやすいうえ、鬼門といえるでしょう。前3分の2は顔面神経、後ろ3分の1が舌咽神経によって伝導されています。ちなみに舌の触覚は前3分の2は三叉神経、後ろ3分の1が舌咽神経により伝導されます。しっかり覚えていきましょう!
2.正解
咀嚼とは咀嚼筋の随意的(コントロールできる)な収縮により生じます。歯による食物の切断とすりつぶし運動ですね。咀嚼筋を支配するのは三叉神経です。三叉神経は顔面の知覚と咀嚼筋を支配しています。結構狙われやすいところなので、しっかり覚えていきましょう。
3.不正解
舌の運動は舌下神経により支配されています。舌下神経と舌咽神経がごちゃ混ぜにならないように気を付けましょう。僕の覚える時の方法としては、舌咽神経は舌から咽頭までを支配していることが名前からもわかるので、「舌の後ろ側の味覚」というようにイメージ付けをしました。
4.不正解
口唇の開閉は表情筋によって行われます。表情筋を支配しているのは顔面神経です。咀嚼筋が三叉神経支配なので混乱してしまう人がいるかもしれませんね。しかし、皆さん歯を食いしばりながらも同時に口唇の開閉できますよね?つまり、咀嚼運動と口唇の開閉運動は違う筋肉が担当していると実感できます。実際にやってみて、体で覚えるのもいいと思います!
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キーワード
- 三叉神経は顔面の知覚と咀嚼筋を支配
- 顔面神経は表情筋の支配、舌2/3の味覚の伝導、唾液腺(顎下腺と舌下腺)を支配
- 舌下神経は舌の運動
- 舌咽神経は舌の後1/3の味覚の伝導、咽頭の運動と知覚の支配、唾液腺(耳下腺)を支配
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