~学年1位👑からの挑戦状~
肺機能の測定の結果、1秒率は84%、%肺活量は68%であった。この人の状態はどれか。
- 正常
- 閉塞性換気障害
- 拘束性換気障害
- 混合性換気障害
出典:解剖生理学クリアブック 医学書院
回答・解説は下にあります♪
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回答・解説
1.不正解
この問題を解くには、1秒率と%肺活量という言葉の意味を知らなくてはなりませんね。1秒率は、思いっきり吸って思いっきり吐いた時に、最初の1秒間に吐いた息の割合の事です。正常値は70%以上です。%肺活量は、性別・年齢・身長を考慮した計算式から予測値(この性別・この年齢・この身長の人なら、肺活量はこれぐらいだよね!みたいな感じです)を求め、個人の肺活量がこの予測値の何%なのかで表した数字です。こちらの正常値は80%以上です。1秒率と%肺活量の正常値を両方満たしたときに正常となります。これを踏まえて問題を見ると、%肺活量は正常域ではありませんね。よって正常ではありません。
2.不正解
閉塞性換気障害はCOPDや気管支喘息が代表例として挙げられますね。閉塞性換気障害というのは気道が狭窄・閉塞するため、息が吐きにくくなります。そのため看護的な対処法の1つとして、口すぼめ呼吸を指導することで、気道内圧が上がり、息が吐きやすくなります。閉塞性換気障害に分類されるのは、1秒率が70%未満かつ%肺活量が80%以上の時です。よって不正解です。
3.正解
拘束性換気障害は間質性肺炎や肺線維症、重症筋無力症などが代表例として挙げられます。閉塞性の反対で、こちらは吸気時に気道が強く圧迫されたり、肺の弾性が低下することが原因になっているため、息が吸いにくいんです。拘束性換気障害は1秒率が70%以上かつ%肺活量が80%未満の状態です。よってこちらが正解です。
4.不正解
もうお分かりかと思いますが、混合性換気障害は1秒率が70%未満かつ%肺活量が80%未満の様態です。よって不正解です。
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キーワード
- 閉塞性換気障害=1秒率が低下(息が吐きにくい)
- 拘束性換気障害=%肺活量が低下(息が吸いにくい・吸える量が減る)
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