こんにちは。
今日は看護学生の就活についてのお話です。
僕も実際に今年就活をする中で、わかったことがあったので書いていこうと思います。
ちなみに僕の就活の戦績は2戦2勝だったので、多少は参考にしてもらえると思います。
では、見ていきましょう!
看護学生の就活の時期
まずは看護学生の就活の概要についてです。
一般企業の就活はだいたい3年生の4~6月くらいから始めるのが良いとされているみたいですが、
看護学生の就活は違います。
看護大生の場合、3年時の実習が終わった年明け1月くらいから始めます。
もちろんもっと早く始めて内定をもらっている人や、
1・2年生の頃から終活に向けて動いている人もいますが、僕の感覚では少数派です。
病院側も、採用試験を4年の4~7月あたりに設定しているところが多いように思います。
まあ採用試験の時期や募集人数については、病院や地域によって異なるので、
ざっくりでも調べておくといいでしょう!
ちなみに僕は、「都内で働きたい」ということしか決まっていない状況でしたが、
実習が終わった3年の2月からインターンや説明会に行きだしました。
決して動き出しが早かったわけではありませんが、
せめて「どこで働きたいか」が決まっていれば問題ないと思いました。
一応2022年の都内の病院の例を挙げておきます。参考にしてみてください。
日付は第1回の試験日です。
- 日本大学病院:2022年3月26日 (応募締め切りは試験日の10日前)
- 慶應義塾大学病院:2022年6月4日 (応募期間は3月28日~4月25日)
- 三井記念病院:2022年4月24日 (応募締め切りは4月8日)
- 東京都立病院機構:2022年5月28日 (応募期間は4月13日~5月6日)
募集人数
募集人数は本当に病院や地域によって異なります。
傾向としてはやはり、都市部の大きな病院では募集が多く、
地方の中小規模の病院は少ないという感じです。
そして、募集人数と人気によって倍率も決まってきます。
倍率は年によって変わりますし、公式に発表されるわけでもありません。
参考までに、僕が説明会で聞いた例年の倍率例を挙げておきます。
倍率は説明会の質疑応答で聞くと教えてくれる場合があるので、聞いてみてください。
- 日本大学病院:約3倍
- 慶應義塾大学病院:約3倍
- 国立国際医療研究センター病院:約2倍
- 東京大学医学部付属病院:約2倍
- 東邦大学医療センター大森病院:約2倍
また、大卒・短大卒・専門卒のように枠が決められているわけではありません。
基本的には「学歴によって合否が分かれるということはない」と言われています。
また、「大学の偏差値等によって合否を分けるというのは無い」と感じました。
各病院の出身校一覧を見ると、比率は変わりますが大卒も専門卒もいることがわかります。
しかし、大学病院などでは、
「採用者の出身校は大学、短大、専門学校あわせて全国100校以上になります。近年、大学の卒業生の割合が増え、新採用者の9割以上が大学の卒業です。」(東京大学医学部附属病院 看護部 | Q&A (h-todai-kango.jp))
というように、大卒者が多い傾向にあるようです。
また、大学病院(特に私立)では、入職者に占めるその大学の出身者の割合が高いところもあります。
例えば慶應義塾大学病院では、定員が約120名程ですがその約半数が慶應生です。
もちろん必ず半分は慶應生を採用するわけではないので、年によって割合は変わると思います。
しかし、他校出身者にとっては超えなければならない壁になりうるでしょう。
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こちらも参考までに2022年の都内の病院の募集人数例を挙げておきます。
- 日本大学医学部付属板橋病院:150人
- 東邦大学医療センター大橋病院:60人
- 山王病院:10人
- 日野市立病院:20人
履歴書(ES)
履歴書(ES)は書類選考に使われるものです。
一般企業の就活、この履歴書の段階で落とされてしまうなんてことも良くあるようですが、
看護学生の就活の場合はほぼ通ります。
GPAも僕は2.7くらいだったので、決して高くありません。
少なくとも僕の周りでは、面接に落ちることはあっても履歴書(書類審査)で落ちるという人はいませんでした。
とはいえ、「適当でいい」というわけではないので、しっかり描いていきましょう。
よくある項目は以下の項目だと思います。
- 志望動機
- 学生生活で力を入れたこと(ガクチカ)
- 自己PR
・志望動機
志望動機のポイントは、自分にとっての利益と病院にとっての利益を考えることだと感じました。
皆さんも、その病院に入りたいと思った理由が必ずあるはずです。
それは、憧れや雰囲気、理念、新人教育、立地、給料などなどいろいろあっていいと思います。
しかし、ここで立地や給料の事を書くのはあまり良くないので、真面目な感じで行きましょう(笑)。
無難なのは自分が目指す看護師像や長所とその病院の理念や教育体制を比較した時、
「どのように合っていると思ったか」、「どのように成長できると思ったか」を書くことです。
これは自分にとっての利益にあたります。
そして、自分の長所や性格を患者様のためにどのように生かせるかも書くといいでしょう。
これが病院にとっての利益にあたります。
この2つを押さえたうえで、あなたらしい動機を交えて書くと良いものになるでしょう!
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・学生生活で力を入れたこと&自己PR
僕はガクチカと自己PRは繋がっていたほうが良いと感じました。
「繋がっている」というのはどういうことかというと、
・私にはこういう長所がある(自己PR)→それを活かして学生時代にはこれに取り組んだ(ガクチカ)
あるいは
・私は学生生活でこれに力を入れた(ガクチカ)→その結果こういう力が身に着いた(自己PR)
といった感じです。
なぜつながっていたほうが良いかというと、理由は以下の2点があります。
- 話に一貫性ができる
- 頭の中が整理でき面接での受け答えが楽になる
文章に一貫性があることで、読む側(主に面接官)に好印象を与えることができます。
逆に、話がばらついてしまうと「嘘をついているのでは?」と思われてしまいます。
それを防ぐためにも、この書き方は有効です。
さらに、この履歴書を基に面接が行われるわけですが、
話の筋が通っていることで自分自身の頭の中も整理することができます。
それにより、深堀りの質問や変則的な質問が来たとしても対応しやすくなるのです。
いや、そもそも書くネタがないよ!!
という人は、自分の中で得意な事や頑張ったことにランキングづけしてみましょう。
大切なのは、人と比べて秀でているところではなく、自分の中で得意な事です。
後は友達に相談するのも有効です。
意外と、「自分では普通と思っていたことが、周りから見るとすごい」なんてこともあります。
あとは学校の就職支援室のような場所を活用するのもいいと思います。
内容に関してや文章の書き方についてアドバイスがもらえます。
ちなみに僕は、自己PRに継続力を、ガクチカにはその継続力を生かして勉強したエピソードを書きました。
是非参考にしてみてください。
面接・おすすめ練習法
面接は就活において絶対に通らなければならないものと言えます。
言い換えれば、面接がクリアできれば内定にグッと近づくのです。
では、看護学生の就活の面接では、どのような事が聞かれるのでしょうか。
よくある質問と聞かれる頻度を◎、〇、△で挙げておきます。(頻度は僕の独断です)
- 志望動機:△
- 長所・短所関連:〇
- 看護師を目指した理由:〇
- 実習関連:◎
- ほかに受けている病院はありますか?
志望動機は意外と聞かれないパターンがあります。
実際に、僕は2か所の病院を受験しましたが、2回とも聞かれませんでした。
というのも、志望動機は履歴書に書くため、わざわざ面接では聞かないのだと思います。
しかし、100%聞かれないわけではないですし、
聞かれるならば面接序盤で聞かれるはずです。
いい流れを作るためにも、絶対に答えられるようにしておく必要があります。
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長所・短所関連の質問はまあまあ聞かれます。
シンプルに「あなたの長所・短所は何ですか?」という質問もあるでしょうし、
もし、履歴書に書いたのであれば、深堀りの質問が来るでしょう。
僕は履歴書に、‟短所は緊張しやすい事”と書いたので、
- 「その短所を改善するために、取り組んだことはありますか?」
- 「看護の現場は緊張の連続ですが、どのように対処しますか?」
といった質問をされました。
やはり長所よりも短所について深掘りされやすいので、
想像できる深掘り質問は対策しておく必要があります。
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看護師を目指した理由も意外と聞かれました。
まあ僕は男子なので聞かれたという可能性もありますが、
言えるようにしておくに越したことはないと思います。
これは特に取り繕わずに正直に答えればいいので、答えやすいかもしれませんね。
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実習関連の質問はほぼ確実に聞かれます。
僕が受けた1つ目の病院では、面接時間20分のうち15分くらいは実習についての質問でした。
ほぼ全部(笑)
内容は、
- 「実習での役目(リーダーなど)について」
- 「大変だったこと」
- 「印象に残っている実習は?」
- 「リモート実習の難しいところは?」
などなど。
これらについて、答えたことを深掘り、さらに深掘り・・・って感じでした。
そのため、実習については一度整理して思い出しておくといいでしょう。
僕は深掘り質問をされていくうちに、内容が被ってしまうこともありましたが、
少しくらい話が被るのは特に問題ないと思うので、自信をもって話しましょう。
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意外と答えに迷うのが、ほかの病院を受験しているかだと思います。
1つしか受けていないのであれば問題ありませんが、
2つ以上の病院を受けている場合、
「両方とも第1志望って言った方がいいのかな」って思うと思います。
僕なんて、面接室の前の椅子で待機している時も迷ってました(笑)。
結局、僕は正直に「御院は第2志望です」って言いました。
これについてはいろんな意見があると思いますが、
正直に答えても実際に合格はもらえたので、問題ないと思います!
逆に嘘をついてしまうと、
内定辞退をするときに「うちが第1志望って言ってたじゃないか!」的な事になりかねないので、
正直に答えたほうがいいと思います!
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練習方法
「面接で聞かれる内容はわかったけど、誰かと練習するのは恥ずかしいなぁ」
と思ったあなた!!
僕も面接が大嫌いです(笑)
大学受験で面接をやりましたが、全敗でしたからね。
もはや練習するのも怖いって感じでした。
でも大丈夫!とっておきの1人でできる練習方法をお教えします!
これをやって、僕は就活の面接は無敗でしたからね!!
準備はスマホがあればOKです。
やり方としては、YouTubeに挙がっている就活系チャンネルを検索し、
その中から、模擬面接をしている動画を選びます。
動画は一般企業の就活向けですが、全然OKです。
おすすめチャンネルは、「しゅんダイアリー就活チャンネル」です。
動画では、人事経験のある方が、実際の就活生の模擬面接をしていきます。
なので、自分が模擬面接されているつもりで質問に答えていきましょう。
動画内で面接官の方が質問をしたら、そこで動画を一時停止して、自分がその質問に答える
って感じです。
出来れば鏡の前でやるとより◎です!
動画の最後には、総評もしているので見ると非常に勉強になります。
この方法はめっちゃ効果がありました!
これをやると、何よりしゃべることに慣れます。
慣れている=それだけ準備をしてきた=準備力がある
って面接官は解釈しますからね。
面接苦手な方は、ぜひ試してみてください!!
小論文
小論文もよくある試験の1つですね。
小論文は病院によって、形式が異なります。
例えば
- 九段下病院:40分以内にアンケート、適性検査、小論文(字数制限なし)を記述
- 東京医科大学病院:20分以内 字数制限なし
- 世田谷神経内科病院:800~1200字程度 自宅で書いて履歴書と送付
- 東邦大学医療センター大森病院:40分 800字
こんな感じです。
ここからもわかるように、病院によって時間も文字数も違います。
もちろん同じ病院でも年によって形式が変わることもあるので、確認が必要ですね。
さらに、試験当日に会場で書く病院もあれば、事前に書いて履歴書と共に送る病院もあります。
事前に書く場合であれば、大学の先生に相談しながら書くのがいいでしょう。
当日に書かなければならない場合には、練習として事前に書いておくと良いでしょう。
よくあるテーマの例は
- 「実習で学んだこと」
- 「看護観について述べよ」
- 「やさしさとは」
- 「コミュニケーションで大切な事」
などなど。
こちらも先生や学校の就職支援室などに添削してもらうと、ブラッシュアップしていけます。
たくさん書いて、たくさん直されて、最速で上達しましょう!!
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小論文の書き方は基本的に 起・承・転・結 or 序論・本論・結論 です。
まあどちらも内容は同じですね。
この形に添って書けば基本的には脱線することはないでしょう。
あとはたくさん書くことで、文章を書くのにも慣れていくと思います。
あまり難しく考えすぎずに、まずは手を動かしてみましょう!!
まとめ
いかがだったでしょうか?
就活の時期や定員、履歴書、面接、小論文など、看護学生の就活全般について
僕の経験を踏まえて紹介してきました。
序盤でも書きましたが、看護学生の就活は難易度はさほど高くありません。
一般企業であれば、何百倍という倍率の会社も多い中で、看護師は高くても5倍くらいです。
なので難しく考えすぎずに、チャレンジしてほしいと思います!!
応援しています。
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